シニアのための情報館
■面接官が「見ているところ」応募者が「見せるところ」①
今回のコラムでは、面接を担当する社員の想いや準備していることについて話します。
面接を担当する社員は、事前に準備をして面接に臨まれる応募者と誠実に対峙する為に、念入りに準備をしています。
なぜなら、企業の顔として、応募者との最初の接点となるからです。
それでは、どんな準備をしているのでしょうか。
1つ目は、客観的な評価を行うために、面接で重視するポイントを明確にしつつ、募集業務に必要なスキルや経験を明確にして、企業文化に合う人物像を具体的にイメージします。そのために、採用したい現場に何度もヒアリングを行い、そこで得た情報を経営層や幹部で検討します。
2つ目は、自社の魅力を伝えるといった重要な役割を担っています。
企業のビジョン、ミッション、事業内容など、応募者にわかりやすく説明できるように準備をします。ミスマッチが起きないように、具体的な仕事内容、やりがい、キャリアパスなどを説明することで、応募者のモチベーションを高められるようにします。応募者に自社への共感を促したいので、丁寧な言葉遣い、態度で接し、企業の印象を良くするように努めます。初めてお会いするお客様や重要で外すことが出来ないアポイントメントを控えている場合など、緊張感に襲われつつ、懸命に準備をすること同じことです。
そして、どんなに必死に準備をしたとしても、当日に体験することは、想定外の出来事が半分を占めています。想定外の事象をいかに乗り越えるか、いかに上手く切り抜けるかが、もう半分の準備にかかっていると言えるでしょう。言い換えれば、準備をした事が想定外の事象に活かされていきます。昨今、転職スキルといった言葉も聞きますが、どんな周到な準備をしていたとしても、面接の現場で効果を発揮するのは半分までだと思っています。
もう半分は、その時のコミュニケーションです。まさに、コミュニケーションは、シニアの皆さんが長けているスキルです。
是非、できる準備を行いつつ、当日は、コミュニケーションを楽しんでみて下さい。
言い方を変えると、当日の出会いを楽しめるように、できる準備をしておきましょう。2月19日(水)、「シニア就職1dayトライ面接会in新宿➁」でお会いできるのを楽しみにしています。
川和田 康仁