「キャリア充実のための、3つの選考対策」③

シニアのための情報館

■「キャリア充実のための、3つの選考対策」③

目指す企業への就職実現のために、①「環境を知る」②「自分を知る」を述べてきましたが、最終回は③「企業を知る」についてお伝えします。就職先となる企業や団体等を知ることは、自分の生活を支え、やりがいを得る居場所を知ることです。入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、しっかりと深く理解しておきたいものです。

とはいえ、「企業を知ること」はそう簡単なことではありません。まずは情報ソースに関する問題があります。上場企業なら情報公開が義務づけられていますが、中小企業などはその限りではなく情報が不足しがちです。インターネット検索や自分なりの人脈ネットワークを駆使することに加え、「シニア就職1dayトライ面接会in蒲田」のような、企業が参加する合同面接会で直接会って話せる機会はとても重要です。

「企業を知ること」が難しいのは、情報収集の難しさだけでなく、企業というものがとても多面的な存在であるからです。経営者から見たとき、管理職から見たとき、一般社員から見たときなど、内部でも人によって捉え方が違ってくるものです。さらに顧客や取引先などの外部から見ると、また違った側面が見えてくるものです。

企業を見るときの方法として、「マクロからミクロへ」「上位概念から現場へ」とブレークダウンしていく見方があります。マクロからミクロというのは、業界や地域など企業を取り巻く環境から把握して、業界でのポジション、経営の特徴、事業の内容などへ進めていく方法です。上位概念とは、経営理念やビジョン(経営方針)・パーパス(目的・志)といった経営の中核となるもので、その実現のための経営戦略や事業展開、さらに現場の仕事や個人のやりがいといったことを見ていく方法もあります。そういった見方をすると、会社の本質的なものが見えてくるものです。

判断のための十分な情報を得られないことも多いですが、その場合は自分なりの仮説や、直接質問の機会を持つことでカバーし、できるだけ深く理解することをおすすめします。これにより企業を選ぶ目を磨くことができるだけでなく、面接選考において自社の理解者として一目置かれるようになり、選考突破への一歩となります。さらに企業をよく理解して入社すれば、仕事や組織に対する順応が早くなり活躍の機会が増えるでしょう。詳しい話は12月19日開催「シニア就職1dayトライ面接会in蒲田」のセミナーにて、直接お伝えできればと思います。

㈱クオリティ・オブ・ライフ 原 正紀 

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