「キャリア充実のための、3つの選考対策」➁

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■「キャリア充実のための、3つの選考対策」➁

前回は目指す企業への就職実現のために、①「環境を知る」②「自分を知る」③「企業を知る」の3つの基本的行動が大事と話しました。今回はその中の②「自分を知る」ことの重要性をお伝えします。個人が自分のキャリアを考えるときに、自分を知ることが判断基準になります。「汝自身を知れ」という格言は、偉大な哲人のソクラテスが残したと言われていますが、古くから認識されている真実なのです。

人が生きていく上で、自分という存在は避けては通れません。就職ではまず、数ある企業や組織の中からどこを目指すのか、選ぶ判断基準を自分の中に持つことが大事です。どこでもいいから良さそうな会社に行こうと思っても、そういう動機の人は相手から見て魅力的でしょうか。自分がキャリアを築く上で何にこだわるか、その会社のどこに魅力を感じたか、そういったことをしっかりと話せる人に魅力を感じるはずです。

自分を知ることは企業選びの軸になるだけでなく、選考を突破するために自分を表現するベースにもなるのです。面接などの選考で相手が知りたいのは、要は「あなたはどういう人ですか」ということ。それを知るためにいろいろな角度から聞かれるわけで、自分を深く知ることを行っておくと、どんな角度から聞かれても自信をもって語れるわけです。重要なのは自分の内なる価値観やこだわりなどの主観的な要素と、外部に現れる自分の特徴や行動パターンなど客観的な要素を、両方とも押さえておくことです。

詳しい手法などについては「シニア就職1dayトライ面接会in蒲田」のセミナーでお話ししますが、公共や民間が行う自己分析のアセスメントツールなどの他に、自分一人で簡単にできる方法もあります。仕事だけでなく自分の人生設計にも寄与する重要なことなので、ぜひ時間を作って取り組んでもらいたいと思います。

自分を知ることは、進路を決めるための判断基準になることと、望む就職先などの選考を突破するためという、キャリア構築に不可欠な活動の一つです。これまでの組織依存型キャリアデザインから、方向性を定めて行動していく個人のキャリア自律が求められる時代になり、企業もそういう人材を求めています。ぜひ12月19日開催「シニア就職1dayトライ面接会in蒲田」にご参加いただき、自分なりのやり方を見つけるヒントにしてください。

次回のコラムは③「企業を知る」をお伝えします。

 

 

㈱クオリティ・オブ・ライフ 原 正紀

 

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