シニアのための情報館
■「キャリア充実のための、3つの選考対策」①
「働く」ということは、人生の中で多くの時間を費やし、多くの人と出会い、多くの手ごたえを感じる、重要な活動であり居場所となります。自分にとって働きやすい場所、自分の力を発揮できる仕事、居心地がよく働きやすい職場、社会的に価値ある事業を行っている小規模でも存在感のある組織、そして休日休暇が多く処遇のよい就職先を探したいと思うことは、多くの人に共通する真摯な希望です。きっと皆さんもそうでしょう。
当然、そのような就職先は人気が高く、応募する人が多くなりますから、競争に勝ち抜かなければ就職は実現しません。そんな皆さんへ希望する企業への就職を実現するための、3つの選考対策のポイントについてお伝えしたいと思います。それは①「環境を知る」➁「自分を知る」③「企業を知る」という3つの基本的な行動のことです。
まずは①「環境を知る」ですが、孫氏の兵法にある「敵を知り、己を知り、地の利を知れば、百戦して危うからず」のうちの、「地の利を知る」ということに通じると思います。個人にとっての就職環境、企業にとっての採用環境、そういったことをしっかり知ることで、自分の就職戦略を的確に組み立てることができるようになります。戦略というと大げさに感じるかもしれませんが、それは目的を定め到達するための思考や行動のプランを立案することです。
まず現在の就職を取り巻く環境を知ること、それはこれから自分がどうするべきかを考えていく上で、意思決定の前提となる条件を知るということです。就職を取り巻く環境はどのような状態か、企業はどのような人材が求めているか、就職の情報収集や企業選びの判断基準とは、選考突破のための重要なポイントは何かなど、就職活動の組み立てに必要な要素を知ることです。
日本が有史以来初の人口減少社会を迎えて、企業が成長発展をしていくことの難度はとても高まっています。「企業は人なり」と言いますが、その人の確保がとても難しくなっている現状です。同時にデジタル化の推進で人を使わなくても仕事が進むようにする動きも活発です。そういった現状を知ることで、皆さんの就職活動がより充実して、目的を達成しやすくなるはずです。
是非こういった対策を踏まえて、12月19日開催の「シニア就職1dayトライ面接会in蒲田」にご参加いただければと思います。
次回のコラムは➁「自分を知る」についてお伝えします。
㈱クオリティ・オブ・ライフ 原 正紀