面接官が「見ているところ」応募者が「見せるところ」③

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面接官が「見ているところ」応募者が「見せるところ」③

3回目のコラムでは、「マネジメント経験」について説明したいと思います。
これまでのセミナーやカウンセリング等の支援の中で、シニアの方からよくこんな言葉を耳にします。
「役職には就いていなかったのでマネジメントのアピールはできません」
「リーダー的な存在ではあったのですが、要職には就いていなかったです」
マネジメント経験=役職経験。このように理解されている方が多いのでしょう。

マネジメント経験とは、組織やプロジェクトを管理し、目標達成に向けてメンバーを導く経験です。管理職の経験だけではなく、プロジェクトリーダーや教育経験などもマネジメント経験に含まれます。
例えば、以下のようなものがあります。
・チームやメンバーの目標設定、評価、管理など。
・業務やプロジェクトの進捗管理、予算管理、問題解決など。
・メンバーのモチベーション管理、教育、育成など。
これらに類似した経験が1つでもあるなら、マネジメント経験を有していると言えるでしょう。
よって、マネジメント経験=役職経験、とは言えないと思います。

つまりは、
・リーダーシップを発揮し、チームを率いた経験がある。
・メンバーやスタッフの教育・指導・育成の経験がある。
・プロジェクトでのリーダー経験がある。
正社員に限らず、アルバイトリーダーや店長でも、これらの経験があるならマネジメント経験があると言えます。
過去の経験を振り返り、自分自身がどのようなマネジメント経験を有しているか、全て洗い出してみましょう。
マネジメント経験には様々な種類があり、企業によって求められる経験も異なります。求人票を読み解き、応募企業がどのような経験を求めているのかを理解しましょう。

企業が求めるマネジメント経験、自分自身のマネジメント経験の両方が理解できたら、その両方の接点を探します。
「できること」「できると考えられるもの」「できないこと」「できないがやってみたいこと」に整理をし、できないこと、できないがやってみたいことに関しては、今後どのように学んで習得をし、アウトプットにつなげていくかをイメージをして、行動化の計画をします。

長いキャリアの中で、あなたがアピールできるものは沢山あります。これまで蓄積された生きたノウハウを、自信と誠実さをもってアピールしましょう。

川和田 康仁 

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