面接官が「見ているところ」応募者が「見せるところ」➁

シニアのための情報館

面接官が「見ているところ」応募者が「見せるところ」➁

前回のコラムでは面接官が準備していること、役割などを説明しました。今回のコラムでは、シニアの転職活動において必須となる3つの準備について説明いたします。

➀丁寧な「自己分析」
自己分析は、自分の「強み」や「弱み」を理解し、未来を設定するために不可欠です。自身のこれまでのキャリアを振り返り、自己分析をしっかり行うことで、効果的な自己PRにつなげることができ、面接でのアピールポイントを明確にできます。自己分析が不十分ですと、志望理由や自己PRが効果的にできず、面接官から納得感や共感を得ることが難しくなってきます。「自分史」を書き下ろすつもりで時間をかけて取り組んでみましょう。

➁仕事への「価値観」を明確にする。
次の仕事に向けて価値観を明確にします。今後の仕事では何を目的にするのか、何のために仕事をするのか、です。お金を稼ぎたいのか、やりがいを重視するのか、趣味を仕事にしたいのか、社会貢献に関心があるのか、新しいチャレンジをしたいのか、これまでの知見を活かしたいのか、健康維持のためなのか、等です。また、いくつか該当するとしたら、割合はどのくらいでしょう。◯:◯でしょうか。次に、優先順位(ランキング)をつけてみてください。譲れないもの、譲れるものが明確になってくるでしょう。

これらが不明確な状態で面接に臨み、発言内容に矛盾が生じたり、質問に対してあたふたしてしまう人が多く散見されます。自己理解は、自信につながりますので、余裕を持って臨むためにも、自己理解を深めておきましょう。

③企業が求める人物像を把握する。
企業の理念や事業内容を理解し、企業が求める人物像に合わせて自己PRをすることが重要です。企業の歴史を理解するには、沿革を熟読することがオススメです。沿革は企業が成長・発展してきた「節目」が紹介されており、とても参考になります。また、求人票から企業が求めている人材を精査、確認、想定し、これまでの経験が活かせるか、今後のキャリアの一致などを確認します。別の視点では、自分の未来を明確にするために転職活動をしながら情報を集めることも、意味のある行動化だと思います。

求人票を検索して仕事のイメージを持ったり、サイトに登録をして紹介やオファーを待ったり、シニア就職1dayトライ面接会に参加して企業と交流してみたりと、積極的に行動しながら価値のある情報を集め、未来の設計図を作成してみましょう。

以上の準備を行い、「これまでの自分、これからの自分」を理解した状態で、面接に臨んでみてください。

川和田 康仁 

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